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2018年1月14日日曜日

グリーン・デイの無料音楽ビジネスやりかた

既に音楽ビジネスもCDよりも配信の方がメインになった感がある。
さらにYouTubeを見ると、広告収入目的でCDを違法にコピーしたコンテンツが多数アップロードされている。


一方、最近の海外アーティストは、ファンに対して、彼らのライブのビデオ撮影や録音を許可していて、積極的にYouTubeにアップロードするように言っている。
これは、コンサートの集客のためのプロモーションの一つとしてやっているようだ。
スマホなどで撮影されているので、画質や音質に多少劣る部分はあるものの、ライブの雰囲気、概要は伝わってくるので、内容によってはコンサートに行ってみようかという気になる。
これは、アーティスト側にとっても、ファンにとってもお互いにメリットがあるwin-winな状況である。

また、グリーン・デイは通常のプロモーションビデオと歌詞をうまくビジュアライズしたプロモーションビデオの2バージョン作ってYouTubeにオフィシャルアップロードしている。

CDをコピーして違法アップロードされて広告費だけをユーチューバーにもっていかれるくらいなら、アーティスト側がオフィシャルにYouTubeにCDの楽曲を広告付きでアップロードしたほうが良いということだ。
ファンは無料でCDの楽曲が聞けるし、アーティスト側は再生する度に広告費が入る。
音質もビットレートを普通に聞けるレベルに落としておけば、高音質の音源が聞きたいファンはCDなり配信でコンテンツを購入するだろう。
さらに、YouTubeにアップロードするビデオには歌詞を入れておくことで、カラオケ収入に誘導できると考える。
ファンは、新曲をYouTubeを見ることで歌詞も覚えられる。
ファンが気に入った曲をカラオケの練習で繰り返しYouTubeを見ることで、YouTubeの広告収入が入ると同時に、カラオケで楽曲使用料の収入も得られる。

グリーン・デイは昨今の音楽ビジネスのあり方をよく理解して、ファンもアーティスト側もwin-winな無料ビジネスをうまくやっていると思う。
今後は、アルバム発表時に、アルバム全曲をYouTubeにオフィシャルアップロードしてほしいところだ。

グリーン・デイは昨今の音楽ビジネスのあり方をよく理解して、無料ビジネスをうまくやっていると思う。

日本の音楽ビジネス業界はこの辺の考え方が遅れていて、未だにコンサートの撮影録音禁止だったり、YouTubeへのオフィシャルアップロードも積極的でなかったりしている。
日本の音楽業界もファンとアーティストがwin-winな形の無料音楽ビジネスをもっと積極的に進めることでビジネスの拡大を図るべきだと思う。